これもオーディオブックで。


 

「学力」の経済学/中室牧子

統計学に基づいた教育論。
ものすごく私の好みどストライクの本だった。

とかく教育論とか、個人の経験すごいだろみたいなのが普通だから、
(いや、自己啓発とかビジネス書もそうかもしれないけど。)
こういう、統計から客観的に、科学的に書いてくれている文献ってすごく素直に読める。

加えて、筆者のスタンスというか、ちょっと引いたような姿勢もとてもツボで、
淡々と事実を述べているようで結構辛口にコメントを述べていたりして。
この人とお近づきになりたいけど、学生時代には教授として会いたくはなかったかもなと思う。
厳しい厳しい。

幾つか面白かったポイントはあったのだけど、
子供にご褒美をあげて勉強させるのは良いのか、とか、
褒めるのは良いのか、褒め方はどういう褒め方が適切か、とか
データが元になっているので説得力がある。

最初は直感と少しずれている結果でも、追加の内容や解釈を聞くと
なるほどそうかもなと思ったりすることが多くて、自分の子育てにも活かしていきたい示唆に富んでいた。

まあ考えると当たり前かもしれないけど、能力を褒めるよりもインプットに対して褒めた方がいいとか。
つまり、頭がいいね、じゃなく、よく頑張ったね、という褒め方をする。
無意識に、「わぁ賢いね〜」とか「センスいいね」みたいな褒め方をしちゃってるなと
自分を振り返って反省。

ポイントを再確認したいので、紙の本で再読するためにポチりました。
オーディオブックと紙の本と両方買うのちょっともったいないけど...
でもこれはそのくらい、手元に置いておきたい名著だと思う。 

 
「学力」の経済学